「モトタイムズ」はヤマハSR400/500をメインに
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走り出すと、その違いはすぐに分かる。2014年式SRタイムズ号とも、1993年式Rural Racerともまったく異なるフィーリング。とにかくアクセルが軽く、SR特有の粘っこさは薄められ、軽々とエンジン回転を上げていく。吸気にF.I.システムを採用するSRタイムズ号はキャブレターモデル(特に2001~2008年モデル)よりもトルク感が増した印象で、それに比べるとたしかにトルク感が多少削がれている感は否めない。しかし、それが気になるレベルかというと、決してそんなことはなく、「回して楽しいエンジン」という新たな特性が与えられたことで、スポーティーな気分を高めてくれる。むしろ同じキャブレターモデルのRural Racerと比べると、エンジンのキャラクターがハッキリした分、SR-ICBM for VMXの方が楽しい。

高速に乗ってみると、その楽しさはさらに増す。純正エンジンのまったりした感じではなく、まるでエンジンが「キビキビ走ろうぜ!」と言っているかのようで、高回転域をキープしながら走るのが心地よい。井上社長は以前、2ストロークエンジンの「もっと回してほしい!」と訴えているかのようなレスポンスが好きだと話してくれた。決してスピードメーターが指す数値は速くなくとも、エンジンが元気に回ることによってスピード感を感じ、エンジンの鼓動を感じ、楽しく走れる。そんな2ストローク的資質を、たしかにSR-ICBM for VMXからも感じることができるのだ。

SR-ICBM for VMXは決して最高速度が増すわけではない。しかし、下道なら60km/h、高速道路なら100km/hという法定速度内を楽しく、エキサイティングに走らせることができるのだ。そう、100km/hまでの加速が抜群に心地よく、60mk/hでの巡航にほかにはないスピード感を味わうことができる。これまでたくさんのチューンドSRに乗ってきたが、こんな経験ははじめてだ。

軽量斧型クランクの特性をハッキリさせるためにSR-ICBM for VMXではキャブレターはあえて純正負圧式を採用しているが、これにFCRやCRキャブを装着すれば、その乗り味はどうなるか……。それもまた、非常に気になるところだ。

……いや、それは僕のRural Racerで試せばいいのか(笑)。500ccよりも軽量斧型クランク……オーバーホール&チューニング計画が、いよいよ現実味を帯びてきたぞ!

というわけで、湘南の海に到着。休憩してから、さらに北上し、河原にあったダートにも入った。うん、やっぱりSRは楽しい!

SR400のエンジンはもともとビッグボア・ショートストロークなのだが、その特性がより強調されているのがSR-ICBM for VMXである。500cc化でロングストロークも単気筒らしさを増すことができるが、400ならではのショートストロークの軽快感をさらに増したいというなら、断然、軽量斧型クランクをオススメしたい。

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