まずはスポンジを手で押し、硬さを確認。
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レザーを貼り付ける箇所を脱脂し、ボンドを筆で塗る。
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レザーにもボンドを塗る。こちらは染み込ませるようにたっぷり。
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再度、ベースにボンドを塗りこむ。これによって粘着力がアップするのだ。
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いよいよレザーを張っていく。
まずはスポンジとレザーの中心を合わせながら、前後から張っていく。
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左右のパイピングの位置がずれていないかを確認しながら、両サイドを張っていく。
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シートを表向きにして、再度左右のパイピングがズレていないか、ナナメになっていないかなどを確認。
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さらにサイドのシワを伸ばしつつ、パイピングなどのズレがないかなどを細かく確認していく。
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そうして、仮止め状態のまま1周して確認。最後にネームプレートが歪んでいないかをチェックする。
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手でスポンジを押さえて、レザーの張り具合をチェック。
つっぱりすぎず、緩すぎず……人が乗るとスポンジが潰れてレザーが余るので、適度なつっぱり具合がベストなのだ。
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工具を使って、ベース裏側の凹凸に合わせてレザーをしっかりと貼り付ける。
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余計なレザーをカッターナイフでカット。最後に再度接着剤で端をしっかりと接着する。
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ステーを装着。
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これで完成!!
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忘れちゃいけない、最後に検品をして押印。
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こちらが気になるシート一式。
シート本体に、別途取付用ステー&ボルト、取扱説明書などがついている。
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K&Hのシートは座り心地やセミオーダーによる自由度の高いカスタマイズに加え、製品としての高い仕上がりにも定評がある。
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レザーの貼り付けにボンドを使うのは、ベースがFRPのためにタッカーが刺さらないということもあるが、なによりも美しさを重視した結果でもある。
縫い目がシートの裏側ギリギリになっていて、装着すると見えなくなっているのもポイント。こうした細かな仕上がりこそが、K&Hのシートがハイクオリティだと言われる所以なのだ。
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出荷!
現在、K&Hでは1日10~12個ほどのシートレザー張り込みをおこない、週1回、全国のユーザーやショップに出荷しているのだ。