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カスタムマシン
2022.07.03

2%ER/YAMAHA SR400/No.277

取材協力 : ツーパーセンター

写真 : 曲渕真介  

文 : 小川伸晃

2%ER/YAMAHA SR400/No.277


※2018年8月7日の記事を再編集しました。

このチグハグさがカッコいい! ストリート感溢れるジャンルレスなSR

60’sの空気感を忠実に再現したオールドスクールチョッパーをはじめ、最近ではハードテール仕様のオールドレーサーなど、個性的なカスタムが人気の2%ERだが、今回紹介するのは同店には珍しいハイパフォーマンス仕様のSR。もちろん巷でよく見かけるハイパフォーマンスカスタムとは一線を画した、2%ERの個性がつまったストリートテイスト溢れる1台に仕上がっている。

元々ビルダーの山口さんが独立前に修行していたチャックボックス時代から手がけているというこちらのマシン。足掛け20年に渡り、ゆっくりじっくりとネオカフェスタイルにカスタムしてきたが、この度オーナーがセパハンに疲れて、アップハンドルに戻したいという要望からカスタムがスタートしたという。FCRキャブレターやAAA製のセミレーシングマフラーなどのパーツからはハイパフォーマンスの香りを感じさせるが、リアサスペンションは280mmサスによってローダウンされ、シートはあえてのトラッカータイプをチョイス。パーツだけを見ると一見ちぐはぐな印象を受けるが、ジャンルレスな仕上がりがかえってストリート感を強調し、ビルダーによる絶妙なバランス感覚も相まって強烈なオリジナリティを表現することに成功している。

ネオカフェスタイルから現在のスタイルに変化し、今後もまだまだ進化していくというこちらのマシン。「カスタムに終わりはない」とはSRカスタムにおいてよく言われるが、まさにその言葉を具現化した1台だ。

[Detail]


サイドマウントされた大ぶりのヘッドライトなど、フロント周りはカフェスタイルの面影が残っている。

 


ハンドルバーはドラッグバーに換装することで、ライディングポジションを大きく変えることなく乗りやすさをアップさせている。引き締まった印象のブラックパネルのメーター類にも注目だ。

 


フロントホイールは初期型の19インチキャストホイールに換装。ブレーキキャリパーはブレンボ製で制動力をアップさせている。

 


エキゾーストはAAA製のセミレーシングマフラーをチョイス。長い管長とカーボン製のサイレンサーがレーシーな雰囲気だ。

 


ステップはチョッパースタイルでは定番のオリジナルミッドハイステップ。ゆったりとした乗り心地でポジションも楽チンだ。

 


マシンの見どころの一つであるトラッカーシートはアルミ叩き出しによるワンオフ。無骨な雰囲気で、ストリート感を強調している。

 


ハイパフォーマンスの匂いを感じさせるFCRキャブレター。性能の高さに定評のある逸品だ。

[Custom Spec]


シート:ワンオフ アルミ叩き出しトラッカーシート/Rフェンダー:ワンオフ ステンレス/メーター:黒メーター/テールランプ:ルーカス/ハンドル:ドラッグバー/ディスクローター:φ320/ブレーキキャリパー:ブレンボ/Fフォーク:ハイパープロ スプリング/Rサス:280mmローダウンサス/Fホイール:旧型19インチ/Rホイール:XS250流用16インチ、XSホイールコンバージョンキット/ピストン:コスワース/ステップ:ミッドハイステップキット/エキゾーストマフラー:AAA ……etc.

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