取材協力:フリークスピット
文:佐賀山敏行
※2016年5月13日の記事を再編集しました。
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ご存知の通り、SR400/500のご先祖といえばXT500。このマシンはまさに、XT500が現役だった’70年代のオフロードモデルを彷彿させるスタイリングとなっている。製作したのは、当サイト初登場となるフリークスピットだ。
マシンの詳細を見ていきたい。まずフレームにはリアにループ加工を施し、リアサスペンションはカヤバ製350mmを採用、純正より30mmほど長くなっている。そしてホイールは、フロント21・リア18インチで本格的! タイヤはトライアル用で、林道をガンガン走ることが期待できる。まさに、オフロードマシンとしての本気度が伺える仕様となっているのだ。
また、エキゾーストはオーナーの希望に合わせて、あえてダウンタイプをチョイス。エキパイは純正で、サイレンサーは雰囲気と性能を併せ持つものをワンオフで製作した。
外装にも力が入っており、フューエルタンクはビッグシーター製XT500タンクを鏡面仕上げ。適度な厚みを持つシートはワンオフで、前後フェンダーもダブルエム製汎用アルミフェンダーを加工した一品ものだ。もちろん細かなパーツの処理もぬかりなく、ビンテージオフローダーらしく見せるために、ヘッドライトは小径のTW200E純正をステーをワンオフ製作して高めにマウント。さらにスピードメーターとのクリアランスをギリギリとすることで、マシン全体の完成度やシルエットの美しさを高めている。
SR400/500、そしてXT500が生まれた’70年代当時の雰囲気を色濃く反映しながらも、独自性も強く打ち出したフリークスピットの力作。走っても眺めても楽しめる、じつに秀逸なマシンである。