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2016.12.29

SKULL MOTORCYCLE/YAMAHA SR400/No.019【再掲載】

SKULL MOTORCYCLE/YAMAHA SR400/No.019【再掲載】

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取材協力:スカルモーターサイクル
※2012年11月30日の記事を再編集しました。

 

ハブステアを採用した
近未来カフェレーサー

SRはもちろんのこと、これまで国産アメリカンやハーレーなど車種を問わず、数々のカスタムショーで独創的なカスタムマシンを発表してきたスカルモーターサイクル。その高いオリジナリティと技術力によるマシンは、常に話題を振りまいてきた。そんな同店の初期作品のなかでも、特に大きな話題となったのがここに紹介する1台だ。一見して、その異様ともいえるシルエットに驚く読者も多いだろう。そう、このマシンのフロントには、ビモータなどに採用されたセンターハブステアリングが採用されているのだ。

トラディショナルなスタイリングを持つSRの車体に、近未来的なシルエットのセンターハブステアリングの組み合わせは、言葉だけを聞けばミスマッチに感じるが、実際スカルモーターサイクルが製作したこのマシンを見れば一目瞭然、非常に高いレベルでまとめられているのである。それはドリーム50用を加工流用したフューエルタンクやメガホンタイプのシンプルなエキゾースト、さらに前後ホイールに細めのものを採用するなど、前後足回りこそインパクトあるものなのだが、それ以外の箇所はシンプルなカフェレーサーとして作られているからにほかならない。独創性のある仕様だからこそ、外装やシルエットはSRらしく……そうすることで、足回りはよりインパクトのあるものとなり、全体としてはSRらしいまとまりも失わってはいない。

強いインパクトをSRのコンパクトな車体に見事落とし込み、クールなマシンとして仕上げる。オリジナリティの高さに注目がいきがちではあるが、実はそのセンスにこそ、スカルモーターサイクルの真骨頂が存在するのだ。

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ヘッドライトやハンドル、メーターなどはスタンダードなカフェーレーサー。
ネック下に何もないというのが斬新かつ新鮮!!

 

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フロント回りはこのマシン最大の見どころ。スポークホイールを履くことで、見事にSRの車体に馴染んでいる。
当然、すべてがワンオフで、複雑なリンク機構に注目したい。

 

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シートカウルはワンオフで製作。
往年のロードレーサーを思わせるノスタルジックなシルエットが、足回りとの対比を生み出す。

 

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シリンダー横をまっすぐに伸びるエキゾーストパイプはワンオフ。
サイレンサーはXS650純正を加工して装着している。

 

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フロントにばかり目がいきがちだが、実はリア回りも大幅に加工が施されている。
シート下にサスを2本集約し、さらにリンク式としている。

 

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Custom Spec
Fフォーク:ワンオフフロントセンターハブステアリング機構/フレーム:ワンオフ/シート:ワンオフ/ハンドル:ワンオフセパレート/エキパイ:ワンオフ/Fフェンダー:ワンオフ/リアサスペンション:リンク式、受け位置加工等/フューエルタンク:ドリーム50用純正加工/サイレンサー:XS650純正加工/ステップ:ワンオフバックステップ etc.

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