取材協力:シングルビックケイ
写真:井上 演 文:佐賀山敏行
※2016年01月23日の記事を再編集しました。
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前回紹介した初期型SR400に続き、今回紹介するのは初期型SR500をベースにした1台。しかも1978年前期製造という、まさに初期中の初期というレアモデルだ。
カスタムのコンセプトは、「78年式の初期スタイルを崩さずに仕上げる」ということ。外装はオリジナルペイントを活かし、それでいてエンジンなどの内部はすべてメンテナンス済み。結果、ノンレスト車両のような見た目となっている。これだけのコダワリがあれば、“フルオリジナル”とすることもできただろうが、よりSRらしさを引き出すためのカスタムが施されている点にも注目。オリジナルパーツはブラックにこだわり、オイルカバーやジェネレーターカバーはフィン付きブラックに換装。マシンの質感を高めている。
また、このマシンはそのペットネームからも分かるとおり、ワインディングでの走りを重視しており、足周りを強化。フロントダブルディスク化やオーリンズ製スプリングを投入したフロントフォーク、アイコン製リアサスペンションなどを装備している。
貴重なモデルだからこそ、「いつでも快適に走れるように維持したい」……そんなオーナーのSRに対する愛が溢れる1台である。