取材協力:エヌツーオート
写真:編集部 文:佐賀山敏行
※2013年2月21日の記事を再編集しました。
毎年末、横浜で開催されるヨコハマホットロッドカスタムショー。ここには全国から多くのカスタムショップがその1年の集大成ともいえる力作を持ち込むのだが、エヌツーオートが製作したのも、そんな気合いの入った1台だ。
SRの面影を残すのは、もはやエンジンとフレームの一部のみで、そのほとんどをワンオフによって製作。とくに注目はリア周りで、丸パイプに微妙なアールをつけたスイングアームは同店によるワンオフ。リアサスをモノクロス化することで、そのフォルムを純正から大きく変えている。
また、ホイールはマルケジーニ製マグホイールを前後ともにチョイス。異形のスタイリングにレーシーなオーラを纏わせることで、マシンにスピード感を与えることに成功している。
フューエルタンクにはコフィンタイプを採用し、グリップも鋭端なアルミグリップを使うなど、随所にチョッパー的アプローチを取り入れ、キャブレターも定番のFCRではなくあえてクラシカルなCRを装備している点にも注目。じつに自由な発想で作られているのが分かるだろう。
ノンジャンルでミクスチャー。しかし自然とバランスの取れたシルエットはまさに極上。年末のショーを鮮やかに彩る1台であった。
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