取材協力:イエローモーターサイクル
写真:横地信弥 文:佐賀山敏行
※2013年02月06日の記事を再編集しました。
ハーレーやXS650、そして最近ではゼファーなど、車種を問わずこれまでにないスタイリングを数多く作り上げてきたイエローモーターサイクル。もちろんSRだって、イエロー流に仕立て上げられてしまう。
ここに紹介するのは、同店が以前レザーブランド「SCHOTT」とのコラボレーションモデルとして作ったSRを見たオーナーが製作を依頼。「ショット号」をさらに進化させたようなスタイリングとなっている。
注目すべきはガレージビルド風のディテールで、なかでも外装はあえて無塗装。フューエルタンクとリアフェンダーに装着されたエンブレムは手づくりで、まるで“カスタムの途中”であるかのような佇まいを見せている。しかしこれこそがズバリ、ビルダーの三田氏が狙ったところであり、鉄を剥き出しにした外装が時間の経過によってどんどん変化していくことによって、オーナーとともにバイクも歴史を重ねさせるための処置なのである。
カスタムマシンは作って終わり……というものではない。オーナーがいてこそのバイクであり、ライダーがまたがってはじめて完成形となる。華やかなショーモデルとは違う、公道マシンならではの美しさをこの1台は携えているといえよう。
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