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2018年02月22日

ESSAY…9-GATE 細井啓介/「シーズンオフの今だからこそしっかりとメンテナンス」


こんにちは。当店も早くも2年目となりました。今年も宜しくお願いいたします。

さて、1月はSRのエンジン整備からスタートとなりました。

来週発売のムック「The SR Times」でもエンジンフルオーバーホールの作業を担当させていただき、楽しくオーバーホール作業をさせていただきました。ありがとうございました。

空冷シングルのSRは至ってシンプルで、特に難しいことはないのですが、だからこそ奥も深く、キチンとパワーを出しながら、乗りやすさにつながる振動を低減する作業だったりと、ちょっとしたコツがあったりします。SRのエンジンを見るたびにオーナーのマシンに対する接しかたなんかも見て取れたりしますよね。本当に奥の深いエンジンです。

SRは、エンジンだけではなく、構成されている車体パーツ類もシンプルですよね。フューエルインジェクションになって、電装関連は若干複雑化しましたが、それでもスーパースポーツ車に比べればシンプル。

シンプルということは逆に言うと、ごまかしも効かないということだと私は考えます。なので、日ごろの整備状態がモロに反映するマシンといえるんじゃないかなと思います。

たとえばワイヤーの取り回し1つで不調をきたす……なんてことも満ざら大げさな話でもなかったりします。まあ、このあたりは他の車体であってもそうですね(笑)。

ということで、今回は「寒くて乗る機会がめっぽう減るこのシーズンに見るところを見ちゃいましょう」という内容でございます。

ちなみにこれは、当店で車検をご依頼いただいた車体は必須項目としてチェックする部分です。

 

ブレーキキャリパーのダスト清掃とキャリパーピストンの揉み出し

コツは、キャリパーを洗うときに必ず「ぬるま湯」と「中性洗剤」を使うことです。丁寧に丁寧に洗います。そして専用のグリススプレーを使ってキャリパーピストンの側面を潤滑します。そうすることでタッチが激変しますよ!

※走らない、エンジンかからないは、まだ諦めが付きますが「止まらない」はシャレになりません!必ずプロにご依頼ください。ご自分で作業される際は、自己責任に置いて作業願います。

 

エアクリーナー

意外と見落としがちなのがエアクリーナーの汚れ。F.I.車の場合はエアで吹いてもキレイになりませんので、交換が必要です。キャブ車の場合は専用のクリーナーで揉み洗い可能です。

 

スイングアームピポッドとリヤハブ部のグリスアップ

これも意外とメンテナンスされていない車体が多いです。専用のニップルでシャフト内部とリヤハブ内部にグリスガンでグリスを注入します。ちなみにココのグリスがカラッカラに切れた状態になると、スイングアームピポッドシャフトとベアリングがカジって外れなくなることもあります。その場合は、スイングアーム切断がまってます。怖いですね~。

 

ドラムブレーキカム及び内部清掃

前後ドラムのSRの場合は前後とも同じ作業を行います。分解して内部に溜まったブレーキダストを掃除します。しないとブレーキの鳴きが酷くなったりします。同時にホイールハブ(ブレーキシューが押し付けられる部分)に段差が無いかも確認します。段差が酷い場合はハブを交換する必要が出ます。

※走らない、エンジンかからないは、まだ諦めが付きますが「止まらない」はシャレになりません!必ずプロにご依頼ください。ご自分で作業される際は、自己責任に置いて作業願います。

 

フロントフォークオイルシールの潤滑

普段はダストブーツか、ダストシールに隠れている部分ですが、水などが浸入したりしますと内部でサビが発生することがあります。そのままにしておくとオイルシールがダメになり、フォークオイル漏れの原因になりますので、必ず外して内部の状態確認と潤滑をします。シリコングリスが一般的には入手しやすくてオススメです。シリコンスプレーでも良いですが、安物はダメです。オイルシールを痛めます。

 

カムチェーンテンショナー

こちらはマメに点検されているかたも多いと思いますが、調整方法を意外と知らない方も多い部分です。SRでボアアップをしている方は特にマメな点検が必要になります。真ん中のマイナスねじの様な部分とその外側に位置するアジャストボルトが「面位置」になるように調整します。(大外のでかいナットはロックナットです)調整するときは必ず圧縮上死点で行います。ちょっと難しいかもしれません。特に経験の無い方は経験者と一緒に作業した方がいいかも。

その他にも車体各部増し締め(ガンガン締めればいいってもんじゃないですよ)など、SRならではの見る部分は他にも山ほどありますが、ここでは書ききれないので知りたい方は当店まで遊びにいらしてください。

自分じゃやる時間がない! やる場所がない! やった事がない!という方もいらっしゃると思いますので、そんな時はプロショップへ依頼してください。

2018年も皆さんがより良いSRライフを楽しめるようにサポートしますので、よろしくお願いいたします!

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協力:協力:ナインゲート

 


著者プロフィール

9-GATE(ナインゲート)
細井啓介
SRに限らずスーパースポーツ車もメンテナンス/モディファイをおこなう。エンジンビルドや足周り換装も得意とするが、基本的にはメンテナンスがメイン。自身のSRは昨年売却してしまい、新たなSRを製作中!

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