「モトタイムズ」はヤマハSR400/500をメインに
ネオクラシック&ストリートバイク情報を発信する
カスタムバイクWEBマガジン

カスタムマシン
2022.06.30

MADE BY TTT motorcycles/1983 YAMAHA SR400SP/No.275

取材協力 : メイドバイスリーティーモーターサイクルズ

写真 : 編集部  

文 : 浜瀬将樹

MADE BY TTT motorcycles/1983 YAMAHA SR400SP/No.275


※2018年6月14日の記事を再編集しました。

知れば知るほどセンスを感じる純正ルック

純正SR400SPをフルレストアし「らしさ」を残しつつも随所にこだわりをみせるカスタムを施したこのマシン。手がけたのは、ひとつのスタイルにはこだわらないSRを提案し続けるメイドバイスリーティーモーターサイクルズだ。では、その詳細を見ていこう。

ベースになったのは83年式で、走行距離約3,000㎞と程度の良い個体。一見フォルムだけをピックアップすると、アップハンドルでのほほんと街乗りを楽しむ仕様に見えるが、ヨシムラジャパンST-1カムシャフトやワイセコ90φピストンなどのエンジンチューンナップにFCRφ39キャブレターを組み合わせ、走りに特化。もちろんブレーキにもぬかりがなく、フロントはダブルディスク仕様となっている。また、リアホイールは同店オリジナルアダブターキットによってXS16インチキャストを無加工でボルトオン。純正と言われても違和感のないマシンに仕上げているのだ。

クラシカルなイメージを壊さず、ビルダーの技術とアイディアで魅力を増したSR400SPは、さまざまなSRをプロデュースしたメイドバイスリーティーモーターサイクルズだからこそ完成できた1台と言えよう。

[Detail]


ハンドルは、同店オリジナルスリーティーバーを採用。アメリカンスタイルを彷彿とさせるアップタイプだ。

 


「YAMAHA」エンブレムを装着した三つ又カバーを加工して取り付け。やれた感じがトラディショナルなイメージを高める。

 


フロントはWディスク。高級カスタムパーツではなく、あえて純正を流用することでマシン全体のバランスを整えている。

 


ナロータンクにオリジナルペイントを施す。「YAMAHA」などの文字はレタリングで味のある雰囲気に。

 


ワンオフ初期型風シートを装着。あんこ抜きによって当時風のカスタムマシンを思わせるシルエットを実現。野暮ったさと実用性を伴うリアキャリアにも注目だ。

 


スーパートラップマフラーはワイルドな見た目ながらも、じつはインナーバッフルを加工装着することで、音量を抑えたジェントル仕様。

 


リアはXS16インチホイールを流用。同店オリジナルアダブターキットによりボルトオンで取り付けられている。もちろん、チェーンラインも心配なし!

[Custom Spec]


エキゾーストパイプ:ワンオフ/サイレンサー:スーパートラップ改(インナーバッフル加工)/キャブレター:FCR39φ/エアクリーナー:ファンネル/ヘッドライト:SP純正/テールランプ:純正/ウインカー:2型ウインカーに初期レンズ/ハンドルバー:ワンオフ スリーティーバー/ハンドルポスト:純正/トップブリッジ 純正/スピードメーター:SP純正/タコメーター:SP純正/Fブレーキキャリパー:Wディスク仕様/Fディスクローター:純正/Fブレーキホース:アクティブ/Fマスターシリンダー:TX用マスター/Rブレーキについて:XSドラム/シート:ワンオフ張替え 初期風/ステップ:初期型純正/フューエルタンク:ナロータンク、オリジナルペイント/フロントフェンダー:純正19インチ/リアフェンダー:純正/サイドカバー:オリジナルペイント/輸出用リアフェンダーフラップ/フロントフォーク:純正(インナースプリング、オイルはオリジナルセッティング)/三つ又:YAMAHA三つ又カバー加工取り付け/リアサスペンション:初期純正/スイングアーム:オリジナルアルミスイングアーム/Fホイール:SR純正キャスト(リム幅:1.85/径:19inch)/Rホイール:XS純正キャスト(リム幅:2.50/径:16inch)/Fタイヤ:アドラート SPEED-GT/Rタイヤ:アドラート SPEED-GT/カムシャフト:ヨシムラ ST-1/ピストン:ワイセコ 90φ/シリンダー:ガンコート加工/クランク:500純正/エンジンその他:チタンバルブ、WPC加工、フルOH/フレーム類等パウダーコート/ペインター:MADE BY TTT ……etc.

RANKING
LATEST ARTICLES
YOUTUBEチャンネル モトタイムズFacebook