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カスタムマシン
2022.05.20

CANDY Motorcycle Laboratory/YAMAHA SR400/No.263

取材協力 : キャンディーモーターサイクルラボラトリー

写真 : 井上 演  

文 : 小川 伸晃

CANDY Motorcycle Laboratory/YAMAHA SR400/No.263


※2018年5月2日の記事を再編集しました。

妥協のない堅実な仕事ぶりが光るボバースタイルのSR

チョッパーからカフェレーサー、土系カスタムなど、あらゆるスタイルを生み出すおなじみキャンディモーターサイクルラボラトリーの新作はボバースタイル。一見シンプルな作りで派手さこそないが、ビルダーの細やかな気配りとこだわりが行き渡った、完成度の高い1台となっている。

フロントフォークはローダウンされ、リアサスペンションはビレッドサスに換装。シートレールは大胆に加工され、後端をカットすることで、車体を低く見せると同時にスッキリとしたリアビューを獲得している。他にも低くマウントされたフューエルタンクやダウンマウントされたウインカーにミラーなど、各所に車体を低く見せる工夫が施されている。DUROの縦溝タイヤやシングルシート、ワンオフバッテリープレートによるスカチューンなど、ボバースタイルらしいヴィンテージな雰囲気を演出している点も見逃せない。シンプルなソリッドカラーのペイントワークも、マシンの雰囲気にマッチしている。

派手なパーツや鮮やかなカラーリングはたしかにマシンの印象を高めることができるが、それにかまけて細部の作り込みがおろそかになってしまっては本末転倒。細部まで妥協のない作り込みと丁寧な仕事の積み重ねこそが、マシンの存在感とクオリティを高めてくれる。そんなカスタムにおける基本であり、最も大事なことを改めて見る者に教えてくれる。これぞ、キャンディの職人技が詰まった秀作だ。

[Detail]


絶妙なポジションのハンドルバーは社外製に換装。白のグリップがアクセントになっている。ミニスイッチ化などによるすっきりとしたハンドル周りにも注目だ。

 


ハンドル周りのスッキリ化に伴いスピードメーターはフロントフォークにマウント。シンプルで小ぶりな造形がスタイルとマッチしている。

 


フューエルタンクはマスタングタンクをチョイス。メインチューブに深くマウントすることで車体を低く見せている。落ち着きのあるソリッドなカラーリングが美しい。

 


フレームに沿ってピッタリとマウントされたシングルシート。ボバースタイルに必須のアイテムで、ヴィンテージな雰囲気を高めている。

 


純正のエキゾーストパイプに、トランペットサイレンサーを装着。アップ型にすることでレーシーな雰囲気に。

 


電装ボックスはワンオフバッテリープレートに換装することで、シート下をスッキリと見せている。

 


シートレールを大胆に加工し、フレーム後端はカット。ショートリブフェンダーを合わせてボバースタイルらしいスッキリとしたリアビューを演出している。

 


オリジナルナンバーステーによってナンバープレートをサイドにマウント。リアビューをスッキリと見せるスグレモノだ。

[Custom Spec]

トランペットサイレンサー/エアクリーナー:エアファンネル/ヘッドライト:4.5インチベーツライト/テールランプ:ワンオフサイドナンバーステー/ミニウィンカー/電装ボックス:ワンオフバッテリープレート/ハンドルバー:社外ハンドル メーカー不明/ミニミラー/ミニスピードメーター/シート:シングルシート/フューエルタンク:マスタングタンク/リアフェンダー:リブフェンダー/フロントフォーク:純正ローダウン加工/Fタイヤ:DURO/Rタイヤ:DURO/シートレールドロップ加工/ペインター:CANDY横山 ……etc.

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