取材協力:イエローモーターサイクル(栃木県足利市名草上町3308)
文:佐賀山敏行
※2013年10月06日の記事を再編集しました。
イエローモーターサイクルが製作したのは、純正ナロータンクを採用したライトな雰囲気のチョッパー……しかし醸し出される雰囲気は、同店ならではの不思議なセンスに溢れた1台である。
純正ナロータンクを真っ黒に塗装し、シートは同店でお馴染みのYAN☆YAN、フレームを後端をカットしているが大胆なモディファイは行われていない。ハンドルはコンパクトにワンオフで、前後ホイールは純正ながら、ホワイトにペイントしている。サイレンサーはメガホンタイプに換装しながらも、エキパイは純正、キャブレターも純正のままである。
前後はローダウンされているが、純正の面影を色濃く残した1台だ。しかしである。このマシンは不可思議なほどにチョッパーとしての魅力に溢れている。
これこそがイエローモーターサイクルが作り出すカスタム最大の醍醐味。特別なギミックがあるわけではない、高級なパーツが奢られているわけでもない。しかし、そこには圧倒的かつ独創的な存在感がみなぎっているのだ。
ストリートに映えるバイクを作らせたら右に出る者はいない……気負った雰囲気はないけれど、そんな気概が感じられる……イエローならではの1台である。